どんなドラマ?
滑稽話のイメージがある落語だが、実は怖い話の宝庫でもある。落語の演目の中でも“人間の怖さ”が際立つ演目をアレンジ&ドラマ化した新感覚オムニバス落語ドラマ。
第一話 心眼
キャスト
- お竹ー黒木華
- 梅喜ー東出昌大
- 小春ー松本妃代
- 旦那ー中村まこと
- 語りー柳家喬太郎
- 脚本ー首藤凜
- 監督ー賀内健太郎
あらすじ
盲目の按摩・梅喜(ばいき)は芸者・小春から茅場町の薬師様でお百度参りをすれば願いが叶うという話を聞き、梅喜もお百度参りすることに。ついに参拝100日目、帰宅した梅喜は目が見えることに気付くが、梅喜の妻・お竹は浮かない表情。数日後、客の旦那からお竹は小春と比べて器量が悪いと教えられる。さらに偶然小春と出会い、梅喜の目が見える事を知ると…。
感想(ネタバレあり)
黒木華さんの演技が本当に良い!!!
お竹の梅喜への複雑な思いが表情や所作ひとつひとつに出ていて目が離せませんでした。
後半、衝撃的なシーンも出てきます。(血が苦手な人は注意!)
にんげんってこわい…けどどこか切なさも感じる第一話にふさわしい話でした。
第二話 辰巳の辻占い
キャスト
- お玉ー山本美月
- 伊之助ー岡山天音
- 菊次郎ー大東駿介
- 語りー柳家喬太郎
- 脚本、監督ー山田由梨
あらすじ
伊之助が友人・菊次郎に、女郎・お玉が自分に夢中なのだと自慢する。だが菊次郎は伊之助が富くじに当った事をお玉に話した事がわかると、自信があるならその女の本気を確認しろとけしかけた。店に行き伊之助はお玉に嘘をついて一緒に心中してほしいと頼みこむ。お玉はこれを快く承諾してくれ、お玉と一緒に川へ向かうが…。
感想(ネタバレあり)
原作の落語のラストはお互い川へ飛び込んだふりをして、その後ばったり会うというオチ。
ですが、この話はお玉が川へ飛び込むふりをして伊之助を突き落とし、伊之助の富くじを持って、意中の相手・菊次郎のもとへ駆けつけます。
お玉の女性としての怖さも感じましたが、私は菊次郎の「そばでも食べに行くか」という台詞が怖かったです…。
第三話 紺屋高尾
キャスト
- 久蔵ー永山絢斗
- 高尾太夫ー瀧内公美
- 親方ー奥田洋平
- 藪医者ーきたろう
- 語りー柳家喬太郎
- 脚本ーペヤンヌマキ
- 監督ー賀内健太郎
あらすじ
紺屋の染物職人・久蔵は、錦絵(美人画)に描かれた江戸一番の花魁・高尾太夫に惚れ込んでいた。恋煩いで働けなくなった久蔵に親方が「金があれば高尾太夫に会える。3年でその金を貯めさせてやる」と約束。そして3年後、ついに貯めた金を使い遊郭で念願の高尾太夫と対面する事が叶う。夢心地の一夜を過ごした後、高尾が次はいつ会えるかと尋ねたので、久蔵は次に会えるのはまた3年後になると告げる。すると高尾は……。
感想(ネタバレあり)
高尾を思うがあまり“あちら側”に行ってしまった久蔵。
高尾の年季が明けて、この久蔵を見たらと思うと…。
原作の落語では二人は結ばれ独立して成功する夢のある話だそうです。
第四話、最終話 宮戸川(上・下)
キャスト
- キミー奈緒
- 半七ー若葉竜也
- お花ー萩原みのり
- 亀ー中島歩
- 船頭ー岩瀬亮
- 語りー柳家喬太郎、舘そらみ
- 脚本ー舘そらみ
- 監督ー賀内健太郎
あらすじ
舟の上のキミと半七は友人・お花に思いをはせてると、酔っぱらった客・亀に絡まれる。かつて半七とお花は夫婦になる約束をしていたが、キミとお花が雨宿りしていた時に亀と遭遇し、キミは逃げ帰ったがお花はその日から行方不明に。酔った亀は「いい女だった」と勝手に当時のことを話し出した…。
感想(ネタバレあり)
キミというオリジナルキャラクターを登場させ、女の怖さを描いたストーリーへと大胆アレンジ。
個人的には登場人物にあまり共感できなかったかな~
まとめ
各話それぞれ違った人間の怖さを感じることができました。
1話約25分で各話の最後に柳家喬太郎さんの語りがあります。
こちらも必見です。
2期も豪華俳優陣で気になるところですが、まだAmazonプライムでは見ることができません。
コメント